2025.10.08
法隆寺に学ぶ、木とともに生きる建築の知恵
株式会社ロハウス 代表取締役の豊田です。
先日、日本の伝統建築の原点ともいえる奈良県へ行く機会があり色々と見学して参りました。
東大寺・正倉院・唐招提寺・大安寺・薬師寺。
その代表的な建築である法隆寺は7世紀に建立され、世界最古の木造建築群として知られ、1300年以上の歳月を経てもなおその姿を保ち続けている、当時の高度な木工技術と自然素材の特性を巧みに生かした構造には『素晴らしい』この一言です。
奈良の建築には、釘をほとんど使わず木を組み合わせる「木組み」の技法が用いられ、木の収縮や湿度の変化を計算し、互いに支え合うように設計された構造は、耐久性と柔軟性を兼ね備えており、地震の多い日本の風土にも適し、当時の技術がいかに凄かったか再認識させられました。
また、奈良の建築は周囲の自然と調和する美しさ、壮大でありながらも木の温もりを感じさせる空間は、自然と人間の共生を象徴し、さらに、建築には信仰の精神が深く息づいており、建物そのものが祈りの場としての意味を持っている等、このように、奈良の木造建築物は「技術」「美」「信仰」の三要素が見事に融合した、これぞ日本文化の象徴であると感じてきました。
奈良公園の鹿さんには沢山のお辞儀を頂きました。