大掃除のついでにできる「住まい点検」チェックリスト

2025.12.23

大掃除のついでにできる「住まい点検」チェックリスト

年末の大掃除って、ただでさえ気忙しいですよね。だからこそ「家の点検までやるのは大変…」と感じる方も多いと思います。でも実は、片付けや掃除で“いつも見えない場所”が見える年末こそ、住まいの不調に気づきやすいタイミングです。
この記事では「住宅点検チェックリスト」として、判断の基準・次にやることを、できるだけわかりやすくまとめます。

※住まいの状態は築年数・立地・工法・換気方式などで変わります。気になる症状が強い場合は、無理に自己判断せずロハウスまで相談してください。

年末の大掃除は「住まいの不調」を見つけやすい

結論から言うと、年末の点検は「水(漏れ)→空気(換気・結露)→外(雨風の入口)」の順で見ると、効率よく“困る前のサイン”を拾えます。

◾️水回りの異常は、放置すると床や壁の内部まで影響が広がりやすい
◾️空気・湿気の問題(結露、カビ、におい)は、冬に表面化しやすい
◾️外まわり(外壁、雨樋、ベランダなど)は、異常が小さいうちに気づけると安心

「掃除ついでに軽く見て、気になる点だけ記録する」くらいで十分です。完璧を目指すより、“見逃さない仕組み”をつくるイメージでいきましょう。

住宅点検チェックの前に、迷わないための判断基準はこの3つ

点検でいちばん悩むのが「これって様子見でいいの?」という判断だと思います。迷ったときは、次の3つで切り分けると整理できます。

1)危険につながる可能性があるか
例:焦げ臭い・ガス臭い・ブレーカーが頻繁に落ちる・天井や壁に広いシミがある、など。このタイプは“原因の特定が優先”です。

2)広がりやすい(内部で進む)症状か
例:水漏れ、雨漏り、結露が続く、カビ臭が取れない、床がふわつく、など。見える範囲が小さくても、内部で進行することがあります。

3)再発しているか(季節ごと・雨の日だけ等)
「去年も同じ時期に出た」「雨の日だけにおう」など、再発パターンは大事なヒントです。一度落ち着いても“記録しておく価値が高い”サインです。



室内は“におい・湿り気・動きの重さ”がヒント

室内点検は、難しい道具はいりません。ポイントは「におい」「湿り気」「いつもより重い/引っかかる」の3つです。年末は収納の中や家具の裏など、普段見ない場所に手が届くので、ここで一度だけ確認しておくと安心です。

【室内ミニチェック(気になるものだけでOK)】
□ キッチン・洗面台の下:湿っていない/カビ臭がしない(給排水のにじみ)
□ トイレまわり:床のふわつき・便器の根元の汚れが増えていない(にじみのサイン)
□ 浴室:コーキングの切れ・目地の黒ずみが急に増えていない(水が回る入口)
□ 窓:結露の量が増えていない/パッキンまわりに黒ずみがない(結露・カビ)
□ 換気扇・給気口:フィルターが目詰まりしていない(換気量の低下)
□ 建具(ドア・引き戸):閉まりにくい/擦れる感じが増えていない(歪み・床の変化)

「結露が出た=家が悪い」とは限りません。室温・湿度・換気・日当たり・生活スタイルで出方は変わります。ただ、結露が“続く”“カビが出る”“同じ場所だけひどい”なら、換気や空気の流れを見直すサインとして捉えるとよいです。


外まわりは“近づきすぎない”が正解

外まわりは、危険がない範囲で“遠目の点検”で十分です。大切なのは、雨風の入口になりやすい場所を押さえること。年末は落ち葉も増えるので、雨樋まわりも要チェックです。

【外まわりミニチェック(晴れた日に)】
□ 外壁:目立つひび割れ・浮き・欠けが増えていない
□ シーリング(目地):切れ・痩せ・剥がれが目立たない
□ 基礎:大きなひび・欠け・白い粉(気になる変化)が増えていない
□ ベランダ:排水口(ドレン)にゴミが溜まっていない
□ 雨樋:外れ・たわみ・草や落ち葉の詰まりが疑われない
□ サッシまわり:雨染み・黒ずみが増えていない(雨の入り口)

もし「雨の日のあとだけ、窓まわりにシミが出る」「外壁の一部だけ汚れ方が違う」などがあれば、写真に残しておくと原因の切り分けが進めやすくなります。

設備は“動くか”より“無理してないか”

設備は、壊れてから気づくと困りやすいものが多いです。年末の点検では「異音」「におい」「効きの落ち方」をやさしく確認しておきましょう。

【設備ミニチェック】
□ 給湯:お湯の温度が安定しない/変な音が増えた感じがない
□ 換気扇:吸い込みが弱い気がする(フィルター・油汚れの目詰まり)
□ 24時間換気:給気口・排気口が塞がれていない(家具やホコリ)
□ 火災警報器:電池切れの警告が出ていない(交換時期の確認)

設備は機種や設置状況で注意点が変わるため、「取扱説明書に沿う」「異常表示が出たら無理しない」が基本です。


点検の効果を上げるコツは“写真+ひとことメモ”

点検で見つけたものは、直すことより先に「残す」ことが大事です。写真があるだけで、後からの判断が一気に楽になります。
次にやることは、この3ステップで十分です。

1)気になる箇所をスマホで撮影(全体→アップの2枚)
2)「いつ・どんな状況で気づいたか」を1行メモ(例:雨の翌日、朝だけ結露が多い 等)
3)優先順位を分ける
◾️すぐ相談:においが強い、水が滲む、広いシミ、電気・ガスの違和感
◾️早めに様子見:小さなひび、軽い建具のズレ、結露が増えた
◾️次の掃除で再確認:汚れ由来か判断がつかないもの

ここまでできたら、点検としては十分合格です。あとは「これ、様子見でいいのかな?」「原因が分からない…」というものだけ、無理に抱え込まないでください。
ロハウスは、住まいの相談から部分的な補修、水回りのリフォームまで、状況に合わせて“まず整理する”ところから一緒に考えています。写真とひとことメモがあれば、現地での確認もスムーズになりますし、必要以上に大ごとにせずに済むケースもあります。
「まだ工事をするほどじゃないかも」と迷う段階でも大丈夫です。気になるサインがあれば、早めに一度ご相談ください。

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